[2021/12/3]
伝わる文章作りに役立つ「無料で使える校正ツール」
プレゼンやセミナーのスライド資料、会議の資料を作るときには誤字や脱字に気をつけたいものです。せっかく力を注いだ資料も、肝心な箇所に誤りがあると台無しになってしまったり、読み手の集中力をそいでしまったりしてしまいます。今回は、資料のレベルを一段上げる、うっかりミスをチェックできる無料の「校正ツール」を紹介します。
Yahoo!の校正支援APIを利用した「so-zou.jp」の「文章校正ツール」
無料のWEBアプリケーションやデスクトップアプリケーションを公開している「so-zou.jp」では、WEBアプリケーションの一つとして「文章校正ツール」を公開しています。Yahoo! JAPANが公開している校正支援APIを使ったサービスで、1万字までのテキストの校正が行え、WindowsでもMacでも利用できます。
「ら抜き言葉」「助詞の抜け」「二重否定表現」「用字や表現のブレ」など、多くの項目を一度にチェックでき、言い換えの候補も表示されます。
so-zou.jp:https://so-zou.jp/
オンライン文章校正支援サービス「PRUV（プルーフ）」
同じくオンラインで、OSを選ばず利用できるのが「PRUV」です。ユーザー登録をしないままでも400文字までの校正ができ、無料のユーザー登録をすませると2万字まで一度に校正ができるほか、チェック方法の設定や辞書作成機能なども利用できるようになります。
ユーザー登録後に利用できる設定は、「漢字チェックレベル」（小学1年〜6年の各学年の学習漢字および常用漢字）、「簡易スペルチェック」（英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語）、「表記ゆれチェック」、「機種依存文字チェック」があり、無料とは思えないほど高機能です。基本的な文章チェック機能でも、西暦と元号との整合性や、実在しない市町村のチェックなど、ケアレスミスも見つけてくれます。
PRUV（プルーフ）:https://pruv.jp/
ワープロソフトに搭載された校正機能も活用しよう
Microsoftの「Word」やジャストシステムの「一太郎」にも、校正機能が搭載されています。インストールされていれば無料で利用可能です。
「Word」の場合、F7キーを押すかメニューの「校閲>スペルチェックと文章校正」からスペルのチェックと校正を行えます。英語のスペルミスを指摘してくれるほか、不要な重複、表記ゆれ、誤字脱字、二重否定、送り仮名の誤りなどもまとめて確認できます。メニューの「ファイル>オプション>文章校正>設定」から、「くだけた文」「通常の文」「通常の文（校正用）」「公用文（校正用）」の4段階で校正の強さを設定できるので、フォーマルな文章にしたいときにも、口語を含んだ文章を許容したいときにも利用可能です。
一太郎の場合は「ツール>文書校正>文書校正の実行」を選択すると、「文書校正の実行」のダイアログボックスが表示されますので、任意の文書校正スタイルを選択してから実行をクリックすると、文書校正が行えます。一太郎の校正機能は、同社が発売する校正ソフトと同じエンジンが使われていて、きめ細かいチェックが特徴です。最新版の一太郎ではビジネス文でよく間違えられる表現を校正できる「ビジネス文チェック」の機能も搭載されています。「Word」「一太郎」の校正機能はともに、オフライン環境でも使用できるので、Wi-Fiがつながらないときにも便利です。移動中や外出先などでも確実に作業ができますよ。
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